【保存版】USB-C急速充電器は何Wが最適?
|失敗しない選び方と対応ケーブル完全ガイド
「USB-C充電器って何Wを買えばいいの?」──スマホからノートPCまで、最適なワット数を選ぶのは意外に難しい問題です。
結論:端末が要求する最大W数+10〜20Wの余裕を持つ充電器を選ぶことが失敗しないポイントです。
本記事では、USB PD 3.1(最大240W対応)・PPS・ケーブル規格などを最新情報に基づいて解説。さらに用途別おすすめモデルや購入チェックリストも用意しました。
目次
【結論】USB-C急速充電器は何Wが正解?
端末別に「実用的なW数」を整理しました。
- スマホ(iPhone/Android):20〜30W(PPS対応が望ましい)
- タブレット(iPad等):30〜45W
- ノートPC(一般的なモバイルPC):65W
- 14〜15型ノートPC:100W
- 16型ハイエンド/クリエイターPC:140W(PD 3.1対応)
- ゲーミング/ワークステーション級:180〜240W(PD 3.1 EPR対応)
ポイント:USB PDは端末と充電器が「必要な電力を交渉」します。大きい充電器を使っても端末が要求しない電力は流れません。
したがって、「必要なW数+10〜20Wの余裕」を持たせた選び方が安心です。
USB PD 3.1とPPSとは?|240W時代の基礎知識
USB PD 3.1(Extended Power Range)
2021年に規格拡張されたUSB PD 3.1では、28V/36V/48Vの新しい電圧プロファイルが追加され、最大240W(48V×5A)まで給電が可能になりました。
これにより16インチクラスのノートPCやゲーミングノートもUSB-C一本で充電できるようになっています。
PPS(Programmable Power Supply)
PPSは電圧と電流を細かく調整しながら充電する技術で、発熱を抑え効率を高めます。
GalaxyなどのPPS対応スマホでは充電速度とバッテリー寿命の両面で有利です。
今後の端末でもPPS対応が増えることが予想されるため、「PD+PPS対応」充電器を選ぶと長く使えます。
GaN(窒化ガリウム)採用モデル
GaN半導体はシリコンに比べて効率が高く、発熱が少なく、小型化できます。
出張や持ち運びが多い方にはGaN採用モデルがおすすめです。
ケーブル選びの落とし穴|60Wと240W&E-Marker
充電速度が出ない原因の多くは「ケーブルの規格不足」です。
- USB-Cケーブルは「60W」か「240W」の2種類に大別
- 60W超の運用(20V×3A以上)では、5A対応かつE-Marker搭載ケーブルが必須
- パッケージやケーブルに「E-Marker/240W/5A」の記載があるか要確認
「100W充電器を買ったのに遅い…」という相談の半分はケーブルが60W仕様。必ずケーブルも確認しましょう。
端末別の目安|スマホ/タブレット/ノートPC
スマホ
iPhoneは公式に「USB-C電源+PDで20W以上」を推奨。実際には20〜30Wが最適。
Androidも20〜30Wあれば急速充電を体感できます。PPS対応端末は効率が良く発熱も抑えられます。
タブレット
iPadなどは30〜45Wが快適ゾーン。高輝度作業や動画編集時も安定して充電が追いつきます。
ノートPC
- モバイルノート:65W前後
- 14〜15型:100W
- 16型ハイエンド:140W(PD 3.1対応)
- ゲーミングPC・WS級:180〜240W(PD 3.1 EPR対応)
※必ずメーカーの「最大受電ワット数」を確認してください。同じシリーズでも構成により異なることがあります。
端末別ワット数早見表
USB-C急速充電器を選ぶときの目安をまとめました。迷ったら「端末が要求する最大W数+余裕10〜20W」で選ぶと安心です。
| 端末カテゴリ | 推奨ワット数 | 備考 |
|---|---|---|
| スマホ(iPhone / Android) | 20〜30W | PPS対応だと発熱を抑え効率的 |
| タブレット(iPad等) | 30〜45W | 作業中の消費電力増にも余裕 |
| モバイルノートPC | 65W | 一般的なビジネスノート |
| 14〜15型ノートPC | 100W | 高性能CPU/GPU搭載モデル |
| 16型ハイエンドPC | 140W(PD 3.1) | MacBook Pro 16インチ等 |
| ゲーミングPC/WS級 | 180〜240W(PD 3.1 EPR) | 5A対応・E-Markerケーブル必須 |
※各端末の最大受電W数はメーカー仕様を必ずご確認ください。同じシリーズでも構成により異なることがあります。
購入前チェックリスト|5つの確認ポイント
- W数:端末の要求W+余裕10〜20W
- 規格:USB PD(できればPD3.1)、PPS対応か
- ポート構成:C×2/C+Aなど。同時出力時の配分も要確認
- ケーブル:60Wで足りるか、240W/E-Markerが必要か
- 安全性:PSEマーク、USB-IF認証やUL認証があると安心

おすすめ充電器構成例|用途別ベストチョイス
※同等仕様(PD 3.1/PPS/240Wケーブル対応)のモデルを選べば問題ありません。
FAQ|よくある疑問を30秒で解決
Q. ワット数が大きいと必ず速くなりますか?
A. いいえ。速さは端末の受電上限で決まります。
Q. iPhoneの急速充電は何W必要?
A. Appleは20W以上のUSB-C電源+PDを推奨。20〜30Wあれば十分です。
Q. ノートPCの140Wって特殊?
A. USB PD 3.1(EPR)の28Vプロファイルで実現。MacBook Pro 16インチなどで採用されています。
Q. ケーブルはどう選べばいい?
A. 60Wまでなら一般的なC-to-CでOK。60W超を使うなら240W/E-Marker/5A対応を必ず選んでください。
まとめ|「余裕あるW数」と「正しいケーブル」で失敗なし
- 充電器は「必要W+10〜20Wの余裕」で選ぶ
- USB PD 3.1+PPS対応が将来性◎
- ケーブル規格(60W or 240W/E-Marker)を確認する
この3点を守れば、スマホからハイエンドPCまでUSB-C一本で快適に充電できます。
※本記事はUSB-IFの公式仕様・Apple公開情報・主要メーカー資料を参照して執筆しています。購入前に必ず各製品ページの最新情報をご確認ください。
