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心に残る風景

2025年5月2日 カテゴリ:旅行記 / 心に残る風景

こんにちは、Totchiです。 前回の初めての投稿では、たくさんの温かい反応をいただき、本当にありがとうございました! これからどんなことを書いていこうかとワクワクしています。

さて、初回の挨拶で「旅が好き」と書きましたが、実は数年前、地球一周の船旅に参加し、3ヶ月ちょっとで20近い国や地域を巡るという、人生でも特に大きな旅を経験しました。

毎日が新しい発見と驚きの連続でしたが、その中でも、今もふとした瞬間に鮮明に思い出され、心が震えるような風景があります。今日は、その膨大な記憶の中から、特に私の心に深く刻まれた3つの場所について、当時の写真を探しながら(笑)、綴ってみたいと思います。

1.圧倒的な静寂と歴史の息吹:ヨルダン(ワディラム砂漠 / ペトラ遺跡)

最初の衝撃は、ヨルダンの大地でした。まず訪れたのは、ワディラム砂漠。「月の谷」とも呼ばれるその場所は、見渡す限り広がる赤い砂と、風が削り出した奇妙な形の岩山が点在する、まさに別世界。ジープで砂漠の奥へ進むにつれ、日常の音が消え、圧倒的な静寂に包まれました。日本では決して感じることのできない、地球の雄大さ、時間の流れの壮大さに、ただただ言葉を失ったのを覚えています。カメラのシャッターを切るのも忘れるほど、その場に立ち尽くしていました。

そして、もう一つがペトラ遺跡。映画『インディ・ジョーンズ』の舞台としても有名ですが、実際に訪れた体験は、映像を遥かに超えるものでした。高さ100メートルはあろうかという岩の裂け目「シーク」を歩いていくと、その先に突如として現れる巨大な神殿「エル・ハズネ」。繊細な彫刻が施された赤みがかった岩肌は、朝日を浴びて神々しいまでに輝いていました。二千年もの間、ここに存在し続けたという事実。人間の営みと自然の力が融合した、その途方もないスケールと歴史の重みに、ただただ畏敬の念を抱きました。ここは、写真や言葉では到底伝えきれない、「体感」する場所なのだと強く感じました。

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2.蜂蜜色の迷宮と地中海の風:マルタ共和国(旧市街)

ヨルダンの壮大な自然と歴史に圧倒された後、船が次に向かったのは地中海に浮かぶ島国、マルタ共和国。首都ヴァレッタや古都イムディーナといった旧市街は、まるで中世にタイムスリップしたかのようでした。

「蜂蜜色の石」と呼ばれるライムストーンで造られた建物が密集し、迷路のように入り組んだ細い路地。どこを切り取っても絵になる美しい街並みは、歩いているだけで心が躍りました。高台から見下ろす地中海の深い青と、街の蜂蜜色とのコントラストは、息をのむほどの美しさ。長い歴史の中で、様々な文化が交錯してきたこの島国独特の空気感、陽気で優しい人々との触れ合いも心に残っています。ワディラムの静寂とは対照的な、人々の暮らしの温かさと、凝縮された歴史の密度を感じられる場所でした。カメラを片手に、時間を忘れて路地裏散策を楽しんだ記憶は、今も大切な宝物です。

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3.生命力あふれる曲線と色彩:スペイン(バルセロナ)

ヨーロッパに入り、最後に特に心を奪われたのが、スペイン・バルセロナの街でした。言わずと知れたアントニ・ガウディの建築群は、想像を遥かに超えるエネルギーに満ち溢れていました。

完成したらどんな姿になるのだろうと想いを馳せたサグラダ・ファミリアの荘厳さと内部の光の美しさ。まるで生きているかのような有機的な曲線と、自然をモチーフにした色彩豊かなタイルが印象的なグエル公園。街の至る所に点在する独創的な建築物からは、「常識」や「普通」にとらわれず、自らの感性を信じて表現することの力強さ、人間の創造力の無限の可能性を感じずにはいられませんでした。自然の偉大さ(ヨルダン)や歴史の重み(マルタ)とはまた違う、人間の内側から湧き出る情熱や生命力のようなものに、強く心を揺さぶられました。活気あふれる街の雰囲気も相まって、五感を通してエネルギーをもらえたような気がします。


旅の記憶は、心の栄養

広大な砂漠、中世の面影を残す石造りの街、そして独創的な芸術が息づく都市…。全く異なる3つの風景ですが、どれも私の心に強く響き、忘れられない記憶として深く刻まれています。

地球一周の船旅は、たくさんの絶景や文化に触れるだけでなく、自分がいかに小さな存在であるかを知り、同時に世界の広さと多様性を肌で感じる、かけがえのない経験となりました。そして、そこで感じた「心が震える瞬間」は、今の私の大切な一部になっている気がします。

このブログでも、そんな旅の記憶のかけらや、日常の中で見つける小さな「心響く瞬間」を、これからもシェアしていけたらと思っています。

皆さんの心にも、忘れられない旅の風景はありますか? もしよろしければ、コメントなどで教えていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

Totchi