夜勤明け。玄関を開けて、まっすぐ布団に向かえていますか?
私は無理です。だいたい、ソファーで力尽きます。
介護職12年、うち約4年は重度訪問介護の現場で夜勤に入っています。ネットで見かける「夜勤明けの正しい過ごし方」みたいな記事を読むたび、いつも思うんです。そんなにきれいに動けるなら、そもそも夜勤明けじゃない。
なので今日は、模範解答ではなく実際の私のルーティンを書きます。そのうえで、これだけは意識している一線と、夜勤明けにありがちな「寝すぎて頭が痛い」問題について、調べたことを共有します。
私の夜勤明けルーティン(かなり正直に)
まず、実際の流れがこれです。
| 流れ | 実際にやっていること |
|---|---|
| ① 帰宅 | とりあえずソファーに座る。ここでそのまま寝てしまうこともよくある |
| ② 余力があれば | ごはんを食べる。スマホでSNSを眺める |
| ③ シャワー | 起き上がれたら浴びる |
| ④ 就寝 | 意識して5時間寝る(日によってばらつきあり) |
お気づきでしょうか。②と③は「余力があれば」なんです。本当に疲れている日は、ソファーが最終目的地になります。
理想を言えば、帰宅→シャワー→軽く食事→ベッド、が正解でしょう。でも夜勤明けの体は、玄関を入った瞬間に緊張の糸が切れる。あの座った瞬間の「もう無理」という感覚は、夜勤をしている人なら分かってもらえるはずです。
ソファー寝落ちが、実は一番よくない
とはいえ、この「ソファー寝落ち」だけは減らしたいと思っています。理由があるからです。
ソファーで無防備に寝ると、首や肩に負担のかかる姿勢が何時間も続くことになります。これは緊張型頭痛の原因として知られていて、長時間同じ姿勢や寝相の悪い状態で寝ると、首や肩の筋肉が固まって血流が悪くなり、頭を締め付けるような痛みにつながるとされています。
しかもソファーは電気もカーテンも開けっ放し。明るい場所での睡眠は眠りが浅くなりやすく、「長く寝たのに回復していない」という最悪のパターンを生みます。
だから私の中の唯一のルールは、「ソファーで休むのはいいが、本睡眠はベッドで取る」。ソファーで完全に朝まで(というか昼まで)行ってしまった日は、目覚めた瞬間に後悔します。
「寝すぎると頭が痛い」の正体を調べてみた
もうひとつ、夜勤明けに私がよく経験するのがこれです。寝すぎて頭が痛くなる。
疲れているから長く寝る。なのに起きたら頭痛。この理不尽さの理由を調べたら、ちゃんとメカニズムがありました。
パターン①:片頭痛タイプ
眠っている間は副交感神経が優位になり、脳の血管が広がります。長く眠るほどこの状態が続き、起きた瞬間に血流が一気に戻る反動が大きくなる。広がった血管が強く拍動して周囲の三叉神経を刺激し、ズキズキした痛みが起こる——これが寝すぎによる片頭痛と考えられています。目の奥やこめかみが脈打つように痛むのが特徴です。
パターン②:緊張型頭痛タイプ
こちらは前述の姿勢の問題。長時間同じ体勢で寝ることで首や肩の筋肉が緊張し、頭全体が締め付けられるように痛むタイプです。ソファー寝落ちで起きやすいのはこちらでしょう。
つまり「疲れているからとにかく長く寝る」は、必ずしも正解じゃないということ。長さより質、というのは睡眠の世界では繰り返し言われていることのようです。
※体質や状況によって頭痛の原因はさまざまです。痛みが強い、頻繁に起こる、いつもと違うと感じる場合は自己判断せず、医療機関を受診してください。
だから私は「5時間」で起きる
ここまで書いてきて、自分でも整理できました。私が夜勤明けに意識して5時間で切り上げているのは、経験的にこれが一番ちょうどいいからです。
- 短すぎる → そもそも回復しない
- 長すぎる(8時間以上ぶっ通し) → 頭痛が出るうえ、夜に眠れなくなって翌日が崩れる
- 5時間前後 → そこそこ回復して、夜もちゃんと眠れる
実はこの考え方、交代勤務の睡眠の世界では「分割睡眠」として知られているものに近いようです。明けに4〜5時間眠り、必要ならその後に短い仮眠を足す。一度に全部取り返そうとせず、回復を2回に分けるという発想ですね。自己流でたどり着いた5時間に、一応の根拠があったと知れたのは収穫でした。
ポイントは「夜にちゃんと眠れる状態で目を覚ますこと」。夜勤明けの睡眠のゴールは、その日を快適に過ごすことではなく、翌日の生活リズムを壊さないことだと思っています。
夜勤明けを乗り切る、現実的な3つの工夫
1. 部屋を暗くしてから寝る
夜勤明けは太陽が出ている時間に寝ることになります。光は体内時計に強く作用するので、遮光カーテンやアイマスクで暗くするだけで眠りの深さが変わります。これは疲れていてもできる、コスパ最強の工夫です。
2. スマホは「ソファーで」済ませておく
SNSを見る時間を否定はしません。私も見ます。ただベッドに持ち込まないことだけは決めています。ベッドでスマホを見始めると、眠れるはずの30分が消えます。ソファーで見て、満足したら寝室へ。これくらいの折り合いが現実的です。
3. アラームを必ずかけて寝る
「疲れてるんだから好きなだけ寝ればいい」——これが寝すぎ頭痛の入口です。夜勤明けこそアラームをかける。目覚ましは夜勤明けの敵ではなく、味方です。
よくある質問
Q. 夜勤明けは寝ない方がいいって本当?
「寝ないで夜まで起きていれば生活リズムが戻る」という説はよく聞きますが、私は無理でした。眠気を我慢して過ごした日は判断力が落ちて何もできず、結局その日を丸ごと損した気分になります。眠いなら寝る。ただし時間を区切る。これが現実解だと思っています。
Q. 何時間寝るのがベスト?
個人差が大きいので「これが正解」はありません。私の場合は5時間前後。大事なのは時間の長さそのものより、その日の夜にちゃんと眠れるかどうかで調整することです。何パターンか試して、自分の体で見つけるしかありません。
Q. 夜勤明けに用事を入れてもいい?
入れるなら「寝る前」ではなく「起きた後」に。明けの足でそのまま出かけると、その日は一日中ぼんやりして終わります。買い物も役所も、5時間寝てからの方が結果的に効率がいいです。
まとめ:完璧な夜勤明けなんて、たぶん誰も送っていない
今日書いたのは、ソファーで力尽きて、余力があればごはんを食べて、シャワーを浴びて、5時間寝る。それだけの話です。教科書的な正解にはほど遠い。
でも12年やってきて思うのは、夜勤明けの過ごし方に満点なんて存在しないということです。大事なのは自分なりの最低ラインを1つだけ決めて、それを守ること。私の場合は「本睡眠はベッドで、5時間で起きる」。これだけです。
もしあなたが今、夜勤明けでソファーからこれを読んでいるなら。そこで寝落ちする前に、ベッドまで歩いてください。頭痛の朝が、少し減るはずです。
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ちなみに私が夜勤に入っているのは「重度訪問介護」という仕事です。障害のある方のご自宅で、マンツーマンで一晩を過ごす仕事。「夜勤って実際どんな仕事なの?」と気になった方は、こちらで仕事内容から夜勤のリアルまで詳しく書いています。
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