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重度訪問介護の夜勤は、「日給3万円」と聞くことがあります。本当なのか。先に答えます。
僕は、日給3万円の求人を見たことがありません。僕の夜勤は、1回1万8千円くらいです。
ただ、月の給料で見ると話が変わります。僕の総支給は、月の平均で42万円くらいです。この記事では、その中身と、そこまでにどれくらい働いているかも書きます。
僕は介護の仕事を約12年、重度訪問介護を約4年やっていて、今はサービス提供責任者です。
「日給3万円」の求人は本当か
僕は見たことがありません。2026年11月に検索してみた範囲でも、重度訪問介護の夜勤で日給3万円という求人は見つかりませんでした。全部の求人を調べたわけではないので、「無い」とは言い切りません。
もし見かけたら、金額だけで決めないでください。10時間の夜勤で考えると、こうなります。
| 夜勤1回の金額 | 1時間あたり(10時間の場合) |
|---|---|
| 3万円 | 3,000円 |
| 1万8千円(僕の場合) | 1,800円 |
同じ3万円でも、勤務が長ければ1時間あたりは下がります。何時間の勤務なのか、手当を全部入れた金額なのか、毎月その金額で入れるのかを確かめてください。
僕の給料の実際
金額はすべて総支給です。手取りはここから税金や社会保険料が引かれます。
- 夜勤1回:1万8千円くらい(10時間の夜勤として)
- 月の平均:42万円くらい
- 働ける上限近くまで入った月:50万円ぐらい。31日の月で221.5時間、30日の月で216時間です
最近の僕は夜勤が少なめで、週に1〜2回です。だからこの金額は、夜勤だけの金額ではありません。日中の勤務、残業代、資格手当、地域の加算などを合わせた金額です。
公的なデータも見ておきます。厚生労働省の調査では、重度訪問介護で働く常勤の福祉・介護職員の平均給与は34万7,540円でした。障害福祉サービス全体の平均は32万7,720円です(令和6年9月。処遇改善加算を届け出ている事業所。一時金も月割りで含む)。
僕の42万円は、働く時間が長いからこその金額です。これが普通という意味ではありません。
50万円の月は、残業込みの金額
ここは、はっきり書いておきます。
法律で決まっている労働時間は、原則として1日8時間、週40時間です。月にすると、31日の月で約177時間、30日の月で約171時間です。
僕が50万円になる月の221.5時間や216時間は、そこに40時間以上の残業が乗っています。残業の上限は、原則として月45時間、年360時間です。つまり50万円は、上限に近い月の金額で、1年中この働き方を続ける前提の金額ではありません。
夜勤で給料が変わる仕組み
夜勤の給料が日勤と違うのは、割増があるからです。法律では、次のように決まっています。
| 働いた時間 | 割増 |
|---|---|
| 22時〜翌5時の深夜 | 25%以上 |
| 法定の労働時間を超えた残業 | 25%以上 |
| 残業が深夜に重なった時間 | 合計50%以上 |
僕も、夜勤だと深夜の残業代が出るので、残業代の金額が少し変わってきます。
差がつくのは資格
資格でも給料は変わります。実務者研修があると違ってきますし、介護福祉士まで持っていれば重宝されます。
先ほどの調査の、保有資格別の平均はこうなっています。障害福祉サービス全体の数字で、重度訪問介護だけの数字ではありません。勤続年数の違いも入っています。
| 資格 | 平均給与 |
|---|---|
| たんの吸引等の認定特定行為業務従事者 | 37万9,110円 |
| 介護福祉士 | 35万6,460円 |
| 保有資格なし | 30万7,980円 |
デイサービスの施設長だった頃と比べて
僕は重度訪問介護の前に、半日型のデイサービスで8年働いていて、施設長もやっていました。その頃と比べると、給料はほぼ2倍に上がりました。
時給、残業代、資格手当、地域の加算などが積み重なった結果です。
ただ、働き方も変わりました。デイサービスは日勤帯で、週休2日でした。今は、週に1回休めれば良い感じです。法律で決まっている休日は、毎週1日、または4週間で4日です。給料が上がった分、休みは減っています。同じように働けば誰でも2倍になる、という話ではありません。
求人で確かめること
働く前に、この3つは確かめておいてください。
- 残業:法律で決まった労働時間を守っているか
- 給料体系:何にいくら付くのかが明確か
- 休み:ちゃんと取れるか
求人の金額が高く見えても、この3つが分からないなら、面接で聞いてみてください。
まとめ:金額より、その中身を見る
「日給3万円」の求人を、僕は見たことがありません。僕の夜勤は1回1万8千円くらいで、月の総支給は平均42万円くらいです。
重度訪問介護は、働いた分が給料に出やすい仕事だと思います。でも、その金額が何時間の働き方で、どう計算されているのかを見ないと、本当に良い条件かは分かりません。
※この記事は、私が働いてきた事業所での経験にもとづきます。給料は事業所や地域、働き方によって違います。働く前には、必ず求人先に確かめてください。
執筆:Totchi(介護福祉士/重度訪問介護のサービス提供責任者)

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